少し前からテレビで良く聞くがん治療の新薬オブジーボ。
小野製薬が15年前から開発に力をいれていたそうですね。
つい最近では薬の値段が当初の半額で決まったとニュースでやってました。
いったい世間を賑わしているオブジーボとはどんなものか私なりに調べてみました。私のがんにもオブジーボは効くのでしょうか・・・。
第4のがん治療法。免疫療法
私も何回か免疫療法を受けることを検討しました。
しかし、そこには保険適用外という大きな壁があり、また標準3大治療の「手術」「放射線」「抗がん剤」に比べると、効くというエビデンスがあまりにも少なく、受けるという決断を下せずにいました。
しかしオブジーボは新たな免疫療法「免疫チェックポイント阻害療法」に使用する新薬であり、がん細胞や免疫細胞の仕組みを解明し、成果をあげてるとのこと。
免疫細胞のブロック&ブレーキ
免疫とは体の外からの異物やがん細胞などで傷ついた異常な細胞を見つけ、攻撃、除外する役割を持っています。
免疫細胞は常に体の中で異常な細胞を探し攻撃しようとしていますが、そう簡単にやっつけられないのが私の体の中にあるがん細胞です。
見つけられないようにうまく隠れていたり、見つかっても攻撃されないようにブロックする物質をだしているそうです。
従来の免疫療法と言えば、ブロックされてももっともっと強い免疫細胞を作れればこのブロックを壊してがんを攻撃してくれるだろう!と、、、自身の免疫細胞を取り出して増強させてまた体の中に戻す、というものでした。
オブジーボを使った「免疫チェックポイント阻害療法」は逆の発想で、このがん細胞のブロックする能力を無効化してしまおう!というものです。
そして期待される要因は、
何より「抗がん剤と比べると副作用が少ないこと」が挙げられます。
もちろん重篤な副作用が起こった例もあるそうですが、自己の免疫機能を使っているため、正常細胞を攻撃してしまう抗がん剤に比べると少ないようです。(おう吐、食欲不振、しびれ、脱毛などの副作用が少しでもなくなればありがたい限りですね。)
小野製薬のHPより転載
皮膚がんや肺がんには効果あり。すい臓がんには?
皮膚のがん、メラノーマや肺がんには効果が出てるという研究結果が出ています。
大腸がんや前立腺がん、すい臓がんにはどうやら効きにくいそうです。
それはなぜか。一つの要因としては遺伝子の損傷の数だそう。
タバコなどでダメージをうけた肺がんなどは免疫細胞が異常を発見しやすいのに対し、すい臓がんは異常を発見しにくいがんの一つだそうです。
遺伝性のがんは遺伝子の損傷が分かり易く効き目があったという報告もあるそうですが、すい臓がんに効く免疫療法に私たちが巡り合えるのはまだ先かもしれません。
オブジーボの治験
来年2月から治験が始まるとの情報を聞きました。
何のがんだと受けれるのか…。それも情報不足でまだわかりません。分かり次第ブログでまた取り上げたいと思います。
誰でも受けれる訳ではなくもちろん、数々の適応条件をクリアしていかなければいけませんがもし受けれるなら受けてみたいですね。
オブジーボの問題点
それは効き目が出るまでにかなりの時間を要するという事です。
少なくとも3ヶ月は続けて治療をしなければならないのと、画像などでがんが大きくなっていて悪化しているように見えても半年後にはがんが小さくなっているという事もあるようで、すぐに結果がでません。
すぐに反映されないととても不安になってしまいます。がんが大きくなっていても同じ治療を続けることはとても勇気がいることです。
少しでも早く判断できる方法が見つかるといいですね。
私の感想
小野製薬の新薬オブジーボと免疫チェックポイント阻害療法。
とっても画期的な印象をうけます。これを日本人が考えたっていうのも誇らしいです。
すい臓がんに効くようになるにはあと一歩ってところですが今後に期待しつつ、今の治療をがんばります。
がん光治療といい免疫チェックポイント阻害療法といい、どんどん新しい治療法が出てきて頼もしい限りです!
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