いい先生に巡り会うと言う事

がん患者は良く難民になってしまうと聞きます。

セカンドオピニオンが当たり前になったとは言え、それは今自分の体を診てくれている先生の治療方法では満足せずに、ほかの先生の話も聞きたい!ということなんですよね。

淡々と紹介状を書いてくれる先生もいれば、嫌な顔をする先生もいます。

一度別の病院に行き、やっぱり戻るとなった時にいい顔されなかったり。

私は一番最初に診てもらった北里の先生は淡々とパソコンを打ち込みながらお話をするような人でした。その先生には今年の3月から会っていません。しかし、また北里で抗がん剤などをするようになれば、ちゃんと引き受けてくれると思います。

北里みたいな大病院で働いてらっしゃる先生。もちろんすごい先生だと思っています。が・・・

その後、息子がナノナイフという治療法を見つけ、東京医科大学病院に行ったとき、目を見て話してくれて、毎回触診をしてくれる・・・そんな先生に出会いました。

私みたいな田舎者、やはりそういう先生に自分の体の事をお願いしたかったんだなと感じました。

北海道でフォルフィリノックスの治療がうまく行かずがんが進行し、副作用で苦しんでいるとき、この先生が私の携帯に電話をくださいました。

北海道での治療はどうか、を心配して電話をかけてくださったのです。

先生にとっては、何千人、何万人いる中の一人の患者でしかない私の事を覚えてくれていて、わざわざ電話くれるなんて、感激なんて言葉だけでは言い表せません。

「何か困ったことがあったらいつでも連絡ください」と。

今日、その先生にお礼と治療経過報告を兼ねて会いに行ってきました。血液検査の結果を見てもらい、

「良好ですね」

「がんばってますね」

とまた私を励ましてくれました。

がん、という病気にかかっただけでも精神的にまいってしまうのに、治療法で迷ったり、先生とうまく意思疎通が出来なかったり・・・そんな人もいる中でこの先生に会えたことは私にとって素晴らしいことだとつくづく実感しております。

今がんと闘っている皆様がどうか、自分の治療に対するモチベーションを上げてくれる先生に出会えますように・・・

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする